「私たちの工房では、素材選びから裁断、漉き、縫製まで一貫して行っています。
だから最高の品質を求めることができるんです。
利益や作りやすさを優先させず、手間はかかっていてもお客様に末永く愛していただける事を一番に考えています。10〜15年前のものでもまだ修理にきます。
品質保証は5年間つけていますが、上手に使えば一生使うことだってできますよ。」
1〜2年で鞄を買い換える人が多くなってきたからこそ、修理しながら使い続けることのできるこれらの鞄の存在意義が高まります。
使い込むほどに深まる風合いとともに、たくさんの出会いや思い出を与えてくれるはずです。
筒井美佐男本舗で作られる鞄(かばん)の帆布素材は、ヨットの帆布でつかわれていることで有名ですが、その種類もさまざまです。
◆一番太くて強い6号の別注帆布を使用
帆布の綿網糸の太さを専門用語で号数と呼びますが、当社で使用しているのは6号(6000番)とよばれる国産では最高値に近い太さと強度を保つ厚手のものを使用しています。
九州の100年以上続く帆布専門のメーカーにわざわざ依頼し、糸目の1本1本からワッシャー樹脂と呼ばれる強撥水ワックスをしみこませてあります。
それを縦横に丁寧に織り上げていくのです。
◆特殊ワックスをしみ込ませているから強力な防水力
通常、撥水をうたうものは布地にしてから防水スプレーを吹いただけのものがほとんどですが、当社の帆布シリーズには全て糸目から特殊ワックスを染み込ませることで汚れても絞ったタオルで拭いてもらう程度でたいていの汚れは目立たなくなり2倍以上の強度を保つことができるのです。
また、極厚のヌメ革にも防汚加工をほどこしてありますので雨の日でも安心しておでかけになります。
◆丁寧な縫製で強度が2倍
市販の帆布を名乗った鞄はほとんどが一枚布でヘリの部分だけの処理ですが、当社のものは磨耗頻度ある部分すべてにへり返り防止の中敷と裏地を丁寧に併せ縫製してあります、一見気がつかない部分ですが、この手間を惜しまないことで鞄の強度は実に2倍以上にも長持ちするのです。