ダレスバッグ(ドクターバッグ)のブランドや選び方や知識などを紹介しています。

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ダレスバッグ(ドクターズバッグ)Dulles bag

John Foster Dulles,

ダレスバッグといえば、まさにエグゼクティブが持つにふさわしい、実力と品格を兼ね備えた本格的な鞄の代名詞的存在です。

でも、この「ダレスバッグ」という名前が、日本のみの呼称であることはあまり知られていません。
元々欧米ではこのタイプの鞄を総称して“ドクターズ・バッグ”と呼び、医者だけではなく大学の教授など社会的地位の高い階層に好まれていたバッグです。

そもそも、日本だけで通用する“ダレスバッグ”という名前は、古い話だが、太平洋戦争終戦直後の1950年にアメリカから度々来日していたジョン・フォスター・ダレス国務長官が常に持ち歩いていたドクターズ・バッグから来ている。

そ のデザインの美しさ、書類を効率良く収納する機能性、エグゼグティヴに相応しい品格に、ある老舗(現在の銀座タニガワ)の店主が目をつけて、早速同じようなデザインの鞄を製作して、「ダレスバッグ」という名前を付けて売り出したところから始まりました。

ダレスバッグ

★ダレスバッグの条件 

  1. 1. 取り出し口がフレームでできているためカッチリと大きく口が開き、開いた状態で取り出し口の固定ができる。
  2. 2. フレームを閉じた後、後ろから前にストラップまたは細長いフラップが垂れ、それを正面中央付近にある錠前等に差し込むなどしてフレームが固定できる。
  3. 3. マチが2〜3段になっており、中もそれに合わせて2〜3室に分かれている。
  4. 4. 基本的にクラッチで持つための仕様であり、ショルダーストラップはついていないことが多い。
  5. 5. 主にカッチリとした、ハードな仕様の素材でできている。
  6. 6. 真横から見るとロケットのような流線型をしている。

この虚飾を排した機能美が、このダレスバッグに威厳に似た風格と洗練された佇まいを付け加え、1種のステイタスシンボルになると同時に、「いつかは手に入れたい鞄」として憧れの的になるのだ。

ダレスバッグ